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オイル及びオイル添加剤

 【添加剤】 〔4〕 市販の添加剤で触媒か痛んでパワーアップ?
【問】 某掲示板(画面切替番号2)の添加剤否定論者の記述に、「塩素系極圧剤を含む市販の添加剤 をエンジンに使用すると、排気ガス中に塩酸化合物が生成されるので、触媒が痛む。 触媒が痛むと 排気ガスが筒抜けになるので、排気抵抗が下がってパワーアップする」とありました。
そーなんですか?
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【答】★文中において、用品店などで入手できるオイル添加剤は「市販の添加剤」また 「後足しの添加剤」と称しています。  これは、オイルメーカーが製造段階で添加 している様々な成分(清浄剤/酸化防止安定剤/錆止め剤/増粘剤/油性剤/極 圧剤など)と混同しないための表現です。  オイルメーカーが製造段階で添加してい る様々な成分は「オイルに予め含まれている成分」と称して区別しております。  予 め御了承の上お読み下さいます様お願い申し上げます★

 珍論噴出な某掲示板の中でも飛び切りの珍論ですね(笑)。

 塩素系極圧剤がオイル上がり下がりやブローバイガスの還元で燃焼室に入れば、とりあえず塩素ガ スが発生します。 それが燃焼時に生成する水に溶け込めば、塩酸になるでしょう。
 ただ、触媒は貴金属が骨格を成しているわけではありません。
 担体と呼ばれる構造物の表面に貴金属がコーティングされているのです。
 しかも、スカイラインなどの極一部を除いて純正触媒の担体はセラミック製です。
 たとえ排気管内に気化した塩酸を充満させても、網目状をした触媒の担体が溶けて無くなったりはし ませんよ。
 先に排気管に穴が開くでしょう。

 もし塩素系極圧剤の所為で排気ガス中に塩酸化合物が生成され、それが触媒に悪影響を及ぼす可 能性があるとしたら、触媒の浄化能力の低下でしょう。
 でも、それすらも私は聞いたことがありません。

 というか、それ以前の問題で、ガソリンエンジンの場合、触媒前までの排気ガスには還元成分である CO,HCが多く含まれています。 そのため、塩酸化合物は触媒上で還元されてしまうでしょう。  もし、 触媒へ届く前に燃焼室や排気管を溶かすほど活性な塩酸化合物なら、排気ガス中のCO、HCに反応 するのが先です。

 私も市販の添加剤否定論者ですが、この話はいささか突飛過ぎるように思います。


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