J▼●S7→ 擁護メールが来ました(2007.10.21)
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当ページの記述は、すべて [ 製品が無効であることの証明 ] ではありません。
当該商品のwebサイトや広告,パッケージに書かれた「何故●●の装着によってパワーアップするの
か?」という理論が科学的に間違っているという点をのみ問い質すものです。
したがって、製作者ですら説明できない不思議な現象によって、自動車メーカーの実験では全く現れ
なかった物凄い超絶効果が、実走行に於いて発生し得る可能性は、決してゼロではありません。
つまり、販売元のwebサイトや広告,パッケージに書かれている内容が非科学的であるという点のみ
を晒しているだけであって、(この文章は)商品そのものの有効性までをも否定しているわけではありま
せん。
想像も及ばない極めて特殊なシチュエーションで、販売元が監修・立ち会う実走行実験であれば、ノ
ーマルの何十パーセントもの燃費の伸びを計測したり、ハイチューン並みの高トルク・高馬力を計測し
たりすることは、決して奇跡でも何でもなく、十分に有り得るものとして本稿を綴っています。
その点をお含み頂いた上で、ご閲覧くださいますようお願い申し上げます。
cabad806@hcn.zaq.ne.jp宛にJ▼●Sを擁護するメールが来ました♪
以下、原文ママ。
「こんにちは。
http://cabad806.web.infoseek.co.jp/page154.html#lcn002
この商品の件なのですが、これは廃熱利用の排気吸引装置として成り立つと思うのですが。
ベンチュリの原理に高温ガスを利用すると、熱からエネルギーを拾って、流体の運動エネルギーに変
換することができるはず。
究極的にはガスタービンなんかと変わらないエネルギーの変換法ですね。
タービンのように軸の回転エネルギーにするのではなく、負圧に変換してしまう。
こいつはたぶん定常状態では装置の前が負圧、後がさらに負圧、高熱源が排ガス、低温熱源が後
部から吸収される大気、ってかたちで動作しているのでしょう。
廃熱を装置脇から吸い込む大気の運動エネルギーに変換して排気吸引に用いれば、排気や、うまく
いけば吸気のポンピングロスが低減でき、シリンダ点火時点の酸素濃度が上がって燃焼効率も上げら
れるかと思います。
返信は不要です。」
「返信は不要」ということですので、お言葉に甘えて返信は致しません(というか、他に頂戴しているメールに
対しても殆ど返答できていません。なんか日常がバタバタしすぎです)が、折角ですので、紹介させていただきまし
た。
以下、簡単に反論。
【Q】これは廃熱利用の排気吸引装置として成り立つ
【A】どこが廃熱利用ですか?
そもそも、外部からのエネルギー供給なしに流体を加速することが出来るなら、永久運動機関が成
立してしまいますよ。
【Q】ベンチュリの原理に高温ガスを利用すると、熱からエネルギーを拾って、流体の運動エネルギーに
変換することができる
【A】それは初耳です。
数式でどう表せますか?
この装置が高温ガスの熱エネルギーを利用していると仮定するのであれば、少なくとも熱を運動エネ
ルギーに変換する構造が必要です。 しかし、この装置にそんな仕組みはありません。 ただ、パイプ
の中に仕切りがあって、その仕切りに大と小の穴が開いているだけです。 こんなモノで熱エネルギー
が運動エネルギーに変換可能なら、電力会社が億単位の金で買ってくれますよ(笑)。
【Q】究極的にはガスタービンなんかと変わらないエネルギーの変換法。
タービンのように軸の回転エネルギーにするのではなく、負圧に変換。
【A】ガスタービンなんざ、強風で回る「電源の入っていない扇風機」ですよ。
外部からのエネルギー供給無しに、高圧を負圧に変換することなんか出来ません。
繰り返しになりますが、そんな夢物語が叶うなら、永久運動機関が現実化します。
【Q】こいつは定常状態では装置の前が負圧、後がさらに負圧、高熱源が排ガス、低温熱源が後部か
ら吸収される大気、ってかたちで動作。
【A】だからどういう理屈で?
私は、このメーカーがサイトで謳う理屈が、現在の物理を全く無視しているという点を指摘しているの
です。 バイストンウェル世界でのみ働くような物理学を、現実世界で語られても同意できません。
【Q】廃熱を装置脇から吸い込む大気の運動エネルギーに変換して排気吸引に用いれば、排気や、うま
くいけば吸気のポンピングロスが低減でき、シリンダ点火時点の酸素濃度が上がって燃焼効率も上げ
られる。
【A】「〜れば」という仮定が成立するならそうでしょう。
ですが、廃熱を装置脇から吸い込む大気の運動エネルギーに変換することなどできません。
そんなことが可能なら、少なくとも地熱エネルギーの発電手段として、電力会社が物凄い高額で買っ
てくれますよ。 高熱の地下岩盤に水を流し込むことなく、地熱発電ができてしまうのですから。
・・・というワケで、メーカー関係者様、メール乙です。
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