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用品知識いろいろ

【ATF】 5〜6万キロ以上も無交換のクルマは、オートマチックフリュードを交換できないの?
【問】 オートマチックトランスファーのフリュード(以下「ATF」)を交換したいのですが、お店の人に「5〜 6万キロ以上無交換のクルマは下手に交換しない方が良い」と言われました。
 何故でしょう?
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【答】 何処のQ&A掲示板にも必ず出てくる質問なので挙げました。

 オイルの大切な役割のひとつに、異物を取り込んで金属表面が傷つくのを防ぐ働きが挙げられます。
 オートマチックフリュードの場合、エンジンオイルのような燃焼生成物はありませんが、湿式多板クラ ッチやバンドブレーキの摩材など、フリュード内に取り込まれる異物は少なくありません。
 最低2万キロ毎にフリュードを交換していれば、これらの異物は廃油と共に排出されます。
 しかし、5〜6万キロも無交換のまま走り続けた場合、飽和した異物がオイルパンや流経路の壁に堆 積してしまいます。
 そこへ新油が入ると、清浄剤の効果で堆積した異物が剥れます。
 アートマチックトランスミッションの制御系油圧経路は恐ろしく高精度で、髪の毛の先ほどのゴミでも作 動不良を起こすことがあります。
 ですから、新油の所為で、剥れて遊離している異物が原因で作動不良を起こすことがあるのですね。
 ただ、その現象は必ず起こる訳ではありません。
 むしろ可能性としては低い部類に入るでしょう。

 5〜6万キロ以上もオートマチックフリュードを無交換で来たのでしたら、
(1)低い可能性でいきなり絶不調になるかもしれないが、大抵は調子良くなる筈なので思い切って交換 する。
(2)このまま無交換で走り続けても徐々に徐々に調子悪くなって行くだけでいきなり故障なんてしない のだから、このまま無交換で乗り続ける。
のいずれかを選択する事になります。
 どちらでも、決めるのはオーナーの貴方です。

 なお、2万キロ毎にオートマチックフリュードを交換していても、フリュード交換後にいきなり絶不調に 陥る事があります。
 これは作業時に細かい細かい埃のようなゴミが入ってしまったからです。
 『オートメカニック誌』にオートマチックフリュードの交換方法が載っていましたが、オートマチックフリュ ードの交換は非常にデリケートなので素人がやって良い整備ではありません。
 同じ意味で、大型用品店での交換も御法度です。
 工賃が高いので、財布に痛いでしょうが、オートマチックフリュードの交換は必ずディーラーでしてもら いましょう。

 余談ですが、交換時に微細なゴミが入って作動不良になるケースが多い為、現行のメルセデスベン ツはオートマチックフリュードの交換ができません(油量チェックのレベルゲージさえありません)。
 その代わり、フリュードの経たり具合をコンピューターが判断して、必要に応じてクリアランス調整など を自動的に行うように成っています。
 10万キロ以上走行してフリュードがヘロヘロになったら、ミッションオーバーホールしてしまおうって言 う発想なんですね。


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