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実践ドライヴィング・テクニック

送りハンドルの功と罪
【問】 送りハンドルはドリフトに向かないのでしょうか?
 ドリフトの達人といっても良い先輩は送りハンドルなのですが・・・
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【答】 送りハンドルはドリフトに向いていません。

 正確に言えば、送りハンドルはドリフトの練習に向いていないのです。

 実は、送りハンドルだからといって、ドリフトの操作に支障がある訳ではありません。
 何故なら、的確なタイミングで操作を開始し、適切な切り込み量/戻し量を、クルマの挙動変化に合 わせた操作速度でバッチリ決める事が出来るのであれば、ハンドルの操作速度はそれほど速くないか らです。
 いえ、むしろ技術が向上して、先読み先読みの操作ができる様になれば、ハンドルの操作速度はど んどんゆっくりになります。
 「正確に微調整できる送りハンドルの方が適している」と言っても、過言では無いかも知れません。
 しかし、送りハンドルの操作速度には限界があります。
 早い話、送りハンドルでは、速くハンドルを回す事ができません。
 先読みができず、いきあたりばったりに操作してしまう初心〜中級者の場合、速くハンドルが回せな い事は大きなネックになります。
 何故なら、いきあたりばったりな運転でドリフトすると、いとも簡単にとっちらかるからです。
 何故とっちらかるのでしょう?
 それは操作が間に合わないからです。
 ドリフトなどでタイヤが横滑りを始めた場合、滑る速度を的確に調整するためには、滑り始める前か ら、滑り速度調整の為の操作を開始しておかなければなりません。
 これができる上級者なら、送りハンドルでも何ら問題はありません。
 しかし、滑り始めてから、滑り速度調整の為の操作を開始してしまうと、余程速くハンドルを操作しな い限り、加速する横滑り速度に対して間に合いません。
 つまり、予測して事前に操作できない初心〜中級者の場合、ハンドル操作の速さで辻褄を合わせる しかないのです。
 ですから、初心〜中級者がドリフトの練習をする時は、クロスハンドルの方が良いのです。

 なお、余談ですがBMWドライヴィングスクールでは、送りハンドルが御法度になっています。
 理由は「危険回避に適さない」からです。


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