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オイル及びオイル添加剤

 【デフオイル】 機械式LSDには固いオイルが良いのか?  柔らかいオイルが良いのか?
【問】 機械式LSDには固いオイルが良いのか?  柔らかいオイルが良いのか?
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【答】 使用する環境で異なります。

 機械式LSDの湿式多板クラッチは、オイルに湿潤されながら作動することによってスムーズな半クラ ッチ状態を維持するようにできています。

 固すぎるオイルは、プレートとフェーシング材の隙間に浸透する事ができませんので、プレートとフェ ーシングが湿潤されずに接触していまいます。

 また、柔らかすぎるオイルも、高温で粘度が低下するとベースオイルが機能できなくなります。

 これらの状態は、半クラッチがスムーズに行われないばかりでなく、フェーシング材に含まれる成分 がプレートと凝着してしまいますので、フェーシング材やプレートの表面が荒れてLSDの効きが低下す る原因となります。

 そのため、積雪路や泥濘路での直進性を得る目的で機械式LSDを装着された場合は、油温が上が らない状態でLSDを機能させたいのですから、柔らかいギアオイルを入れるべきです。
 逆に、スポーツ走行における加速力・ドリフトコントロールを目的に機械式LSDを装着された場合は、 油温が上がり易いので、固いギアオイルを入れるべきですね。

 なお、ギアオイルもエンジンオイルと同様に、ベースオイルの差によって値段が様々です。
 ギアオイルはギアオイルよりも高粘度であることが多いのですが、オイルの中には増粘剤を使って粘 度を水増ししてある物も少なくありません。
 この増粘剤は高温に晒されたり、ギア歯による剪断で変質して機能しなくなります。
 それでなくてもハイポイドギアはギアの歯面が摺動しますので、油温が上がります。
 そこへ機械式LSDの多板クラッチの摩擦熱が加わりますので、油温がとんでもない事になります。
 150℃160℃は当たり前。
 180℃ですら珍しくありません。
 そんな過酷な環境で剪断抵抗を受けるのですから、増粘剤など到底持ちません。
 エンジンオイルほど神経質に扱われず、とんでもない油温になるデフオイルこそ、ベースオイルの質 に気を遣うべきです。

 特にデフオイル容量の少ないクルマは尚更です。
 ランエボもデフオイル容量が少ないです。
 フロントデフ・リアデフとも僅か約500ccしかありません。
 GSRのAYCは多板クラッチの湿潤を別の液体に任せていて、デフオイルの負担ではないのですが、 それでもハイパワーということもあってギアオイルの負担は大きいです。
 駄目なギアオイルだと、交換後500kmも持ちませんよ。


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