トヨタが国際特許を取得したオカルトチューンとは
2020.02.23 追加アリ → 2020.05.04 再追加 → 2022.12.14 再々追加 → 2022.12.24 全体を再構築してUP →
2023.03.19 再度改稿
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本屋で 【 2023年版 間違いだらけのクルマ選び 】 という本をパラパラと立ち読みして戦慄した。 86
ページと87ページの2ページも使ってトヨタ前社長豊田章男氏が吹いた法螺話であるアルミテープを効
果抜群だと大絶賛していたのである。 ありえないし、笑えない話だ。 基本的にトヨタ前社長豊田章男
氏が吹いたアルミテープ神話という法螺話は、話題作りのための方便であって、エビデンスもなければ
実証結果もない ( 後述するがトヨタは自前で風洞実験室を持っているのに、アルミテープの効果に付
いて空気抵抗の変化も抗力の変化も測定していない )。
自動車評論家にとって禁忌中の大禁忌はインチキオカルトグッズの効果を認めて絶賛してしまうコト
だ。 なぜなら科学的な作動原理を持たないインチキオカルトグッズの効果を認めるということは、自身
のクルマに対する評価が根拠のない思い込みであると告白してしまっているに等しいからだ。
昨年末に一応はちゃんとしたカタチに書き直したので、「 若干の齟齬が残ってるけどまぁいいや 」 と
思っていたのですが、もう一度ちゃんと書き直します。
では、いざ参る。
景品表示法違反(優良誤認)にて公正取引委員会より排除命令を喰らっても雨後の筍の様に映えて
来る省燃費オカルトグッズ。 今もオートバックスやイエローハットで獲物を待つ蟻地獄のように陳列棚
で待機中です。
そんなオカルトアイテムですが、最近になって自動車メーカー中トップの座に君臨するあのトヨタ自動
車が、オカルトアイテムにお墨を付けたという話題がネットに上がっています。
さて、どんなものでしょうか。
2016年09月14日 政経ch
アルミテープで走りの味が変わる!? トヨタが新技術を公表「みんなで試して」
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-30336.html
> トヨタは2ドアスポーツクーペ『86』の大幅マイナーチェンジに合わせ、
> 改良新型に採用された新技術の概要を公表した。
> 「アルミテープによる空力コントロール」 を実現するというもので、
> 低コストながら操縦安定性の向上に大きく貢献するという。
>
> 車体が帯びた電気を、最適に配置したアルミテープによって効果的に放出、
> これにより走行中の車体の空力バランスを部位ごとに変化させ、
> 直進安定性、回頭性などの向上に寄与しているそうだ。
>
> より具体的には、空気は+(プラス)に帯電しており、クルマは走行することで
> +帯電をしやすく、これにより車体まわりの空気を引きはがす力が働き、
> 空気の流れが乱れるため十分なエアロダイナミクス(空力)を発揮することができない。
> それをアルミテープによって放電し空気の流れを整えることで
> タイヤ接地性の向上やロール制御、ヨースタビリティ、操舵応答などに効果をもたらす、
> というもの。
>
> 実際、今回の改良86の車体には、両サイドウインドウ下部と
> ステアリング下コラムカバー内の計3か所にアルミテープが貼られている
> (肉眼で見ることはできない) のみだが、アルミテープの有り・無しで
> 誰にでも実感出来るほどの効果が得られるとトヨタは説明する。
> この技術は、新型『ノア/ヴォクシー』やレクサス『RX』にもすでに採用されており、
> 86のようにもともとエアロダイナミクスに特化し設計されたボディ形状よりも
> 箱形の車体の方が、より明らかな効果があるという。
>
> 「 オカルト的と言われもしましたが 」
> と笑うのは、車両実験部でこのアイデアを積極的に採用したエンジニアの佐々長孝さん。
> きっかけは、実験車両の樹脂部分に誰かが貼付けて外し忘れていた“アース”に
> 目をつけたことだった。
> 「 これを付けたり外してみたりすると明らかに性能に変化があった。
> 次にガラスで試しても同じ結果が出て、どうも静電気のしわざだろうと。
> そこで、静電気をより効果的に飛ばすためにはエッジのあるものが良いだろうと
> アルミテープを使ったというのがきっかけです 」 (佐々さん)。
>
> 「 接着剤も含めて、普通に流通しているものですからコストが安く、
> そして耐久性もあるというのがアルミテープ採用の決め手でした 」
> と話す通り、アルミテープそのものは特別なものではなく、
> 家庭などで補修に使われるものと全く同じ。
> 性能の向上に効果があるとわかったあとは、テープの厚さや長さ、接着剤の通電性などを
> 試行錯誤し、長くスリットのある形状のものを正式に採用した。
>
> 今回の取材の場では、従来型の86を使ってその違いを体験することができた。
> ノーマル状態の従来型86を走行した後に、コラムカバーと、前後バンパーの四隅、
> さらにフロントウインドウ下にアルミテープを貼付けて、同じコースを走行するという流れ。
> 河口湖周辺の一般道は路面状態があまり良くなく、
> ノーマル状態の86ではそれなりの振動とともにハンドルを取られるのだが、
> アルミテープ有りの状態だと同じ路面でも修正蛇の必要が殆どなくなり
> 足回りの安定感に明らかな違いを感じることができた。
> 50km/h程度の速度で最も違いは顕著だったが、
> 敏感な人であれば20〜30km/h程度でも違いがわかるという。
>
http://blog-imgs-93.fc2.com/f/x/y/fxya/1095597_.jpg
>
>
> 続き・画像はソース先で
> レスポンス(Response.jp) 2016年9月14日(水) 12:15
> http://s.response.jp/article/2016/09/14/281774.html
はい、ダウト。
> より具体的には、空気は+(プラス)に帯電しており、クルマは走行することで
> +帯電をしやすく、
空気は何か他の物質と擦れればプラス側に帯電する性質を持っていますが、最初からプラスに帯電
しているわけではありません。
▲ 下にリンクしてある記事から画像を拝借
そして摩擦によって生じる静電気という物理現象 ( 他にもコンデンサのように摩擦を伴わない静電気
も存在する ) は、摩擦帯電系列の異なる物同士が擦れ合った際に、片方の物質からもう片方の物質
へ電子が移動して起こる。 電子を受け取った側がマイナスに帯電して、電子を放出した側がプラスに
帯電する。 だから、摩擦帯電系列が最左端に在る空気と摩擦してプラスに帯電する物質は、少なくと
も摩擦帯電系列の表の中には存在しない。 クルマのボディを構成するアルミニウムも鉄も鉄を錆びさ
せないようにドブ漬けで施される亜鉛皮膜も塗装もバンパーなどの樹脂製の部品も全て空気との摩擦
でマイナス側にしか帯電できません。
だから、アルミテープ神話が成立する前提になっている 「 両者が同一の側に帯電している場合はク
ーロンの法則に従って両者の間に斥力が発生する 」 は、空気との摩擦に関しては完全に大嘘です。
本来の物理学に則って走行中のクルマに生じる摩擦帯電を考えれば、前を走ったクルマのボディと
擦れてプラス側に帯電している空気に向かってマイナス側に帯電しているクルマが近付いて行くのです
から、セルロイドの下敷きを腋に挟んで羊毛のセーターで擦って頭の上に翳したら髪の毛が逆立った
現象のように、マイナス側に帯電したクルマとプラス側に帯電した空気が引かれあって空気抵抗が小さ
くなるんじゃないだろうか? ・・・・・・ だとしたら、静電気は除去しちゃダメなんじゃね?という話になっ
ちゃうんだよな。 でもまぁ、そんなので計測誤差以上の変化なんか現れようがないので、静電気なん
かあってもなくても同じです ( このページの末尾に静電気なんかで空気抵抗は変化しないという結論を
扇風機の羽根に喩えて説明しています )。
でも静電気って中学二年の理科で学ぶんだけどな。 自動車ヒョウロンカ様も自動車雑誌の編集員も
誰も 「 異議あり!」 って言わないのが凄いよな。 もしかしてあいつらって全員がケーキを三等分でき
ないクチなのかな?
更に加えてアルミテープを貼れば ( プラス側にしろマイナス側にしろ ) 静電気が除去できるというの
も嘘です。
ちょっと考えてみて欲しい。
プラスチックの下敷きを毛糸のセーターで擦って静電気を発生させ、頭に近付けて頭髪を逆立てさせ
た理科の実験を思い出そう。
あの時、電気を流す人体(指)がプラスチックの下敷きを掴んでいた。 にもかかわらず、プラスチック
の下敷きには静電気が溜まったのである。 ということは、仮にアルミシートを貼る事で樹脂部品の静
電気が除去されるとしても、除去されるのはアルミシートが貼られた箇所だけで、アルミシートが貼られ
ていない箇所に溜まった静電気は除去されないことになる ( というかそれ以前に、アルミテープは両面
粘着剤という絶縁性のモノで貼り付けられるのですから、アルミテープは樹脂パーツの表面に溜まった
静電気に干渉できません )。
少なくとも、トヨタの説明通りの理屈なら、効果を得るためには樹脂製外装部品全体 ( 流れる空気に
当たる側 ) を金属で覆った上で、静電気を開放するためのアース線を設けてボディ側に静電気を逃が
してやらなければ無理でしょう。
さて、ではトヨタが発表した空力アイテムは全くのインチキなのでしょうか?
いいえ、効果を生み出す理屈が正しくないだけで、実際に空力に影響が出る可能性は十分にありま
す。
それは静電気が云々ではなくて、余計な凸や凹があると空気の流れの剥離点が変わる所為なんで
す。
誰もが知っているのは、ゴルフボールのディンプルですね。
株式会社ソフトウェアクレイドル ― 技術コラム
パッと知りたい! 人と差がつく乱流と乱流モデル講座 第17回
■ ゴルフボール周りの流れ解析 (2)
http://www.cradle.co.jp/tec/column04/017.html
ランエボの\でも、『ボルテックスジェネレーター』という突起物を採用していました。
2015年04月23日 ちゃまブロ
ボルテックスジェネレーターの効果!簡単に空力性能UP!
http://driving310.com/415.html
航空機で採用されている乱流翼なんかもそのひとつです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/乱流翼
静音化する為にパンタグラフへ似たような理屈の工夫が施されているのもそうですね。
2006年02月12日 ジャパン・フォー・サステナビリティ
形態・構造をまねる -- ふくろう・カワセミに学ぶ
http://www.japanfs.org/ja/projects/biomimicry/biomimicry_id033299.html
だから、まぁ、程度の大小は判りかねますが、効果はあると思いますよ。 静電気は関係ありません
がw
2020.02.23 追加
ついでに言うとトヨタは空力解析のための風洞実験室を持っている。
だから、アルミテープの効果を実証する事は極めて簡単だ。
同一のクルマで、アルミテープを貼ったバージョンと貼っていないバージョンの比較実験をすれば良
い。
空気抵抗の数値が全てを物語ってくれる。 だが、トヨタはやらない。 絶対にやらない。
いや、風洞実験自体は行っている。 ただし、「 煙の流れが変わった 」 ⇒ 「 効果があった 」 という
ワケワカメな実験だけで、肝心のCD値(空気抵抗係数)や抗力Dは測定していないっぽい ( もしくは、
測定したけど公表できる結果では無かった、か )。
そりゃあ、表面に異物を貼り付けているんだから煙の流れは変わって当然。 厳密に言うなら面粗度
が変化しても煙の流れは変化する (アタリマエ)。 トヨタご自慢の風洞実感室に備えられたセンサーが
読み取っているハズのCD値(空気抵抗係数)や抗力Dが公表されない時点で、『アルミテープチュー
ン』 に信憑性なんか微塵もない。
まぁ、数字を捏造してしまえば、効果は“造れる”んだけど。 それをしないのが、トヨタの良心なんだ
ろうね。
2020.05.04 追加
まぁ、義務教育レベルの知能があれば、トヨタの御威光があっても、「 あれ? おかしいな 」 って疑
問に思うのが普通だと思うんだけど、“ES-27“ 並みの 『マクロとミクロをゴッチャにした出鱈目理論』
にコロッと騙されてしまう御仁の多いコト多いコトw
暇な時に出会(でくわ)して、ついレスバトルしてしまった恥ずかしい過去を御披露w
2020年04月24日11:50 ゆめ痛
【オカルト】ヒューズ交換したら燃費と加速と音響が良くなりました!
http://blog.livedoor.jp/yu_ps13/archives/51590733.html
> 58:ほっくー:2020/04/22(水) 12:39:53
> アルミテープ貼っただけでハンドリングが良くなってわろたw
> 今度アルミテープをボディ全体に貼ってみる
> 69:カーネル・サンダース:2020/04/22(水) 12:41:49
> >>58
>
> トヨタがラインで貼ってるからガチやぞ。
> もちろん効果がある場所にしか貼ってない。 材料費より効果が上回るんだろう。
> ※ 4. 名無しさん 2020年04月24日 12:53 ID:lbCpHX8e0 ★
> > 69
> > トヨタがラインで貼ってるからガチやぞ。
> > もちろん効果がある場所にしか貼ってない。
> > 材料費より効果が上回るんだろう。
>
> あれはタダの“話題作り”やぞ。
> 本当に効果があるなら、風洞実験室での結果が発表できるハズやろ。
> マイクロやナノってレベルの数字さえ出せないってことなんだから察しろよ。
> ※ 11: 名無しさん 2020年04月24日 14:12 ID:.5QWhn.T0
> 米4
>
> アルミテープは実際効果あるし実験でデータ出してる
> バンパーの静電気をアルミテープで除去すると抵抗は減り空気抵抗が改善するとか
> ※ 37: 名無しさん 2020年04月24日 22:16 ID:VC9qO40i0
> ※ 4
>
> 論文読んで出直せよ
> ネットで真実君w
> ※ 17: 名無しさん 2020年04月24日 14:45 ID:o668LHyC0
> アルミテープはオカルトも良い所だろと思ったらトヨタとか標準採用したりしてるんだろ。
> ※ 22: 名無しさん 2020年04月24日 15:41 ID:vHtpa39P0
> ※ 17
>
> https://s.response.jp/article/2016/09/14/281774.amp.html
>
> 特許取ってからノアヴォクシー、RX、プロボックスにも採用してるの公表したしな。
>
> 話題作りだけならラインで採用したりしないし。
> ※ 34. 名無しさん 2020年04月24日 20:44 ID:A1yNorv20
> 純正採用だから安心?
> そうやって無駄金搾り取られてるんだろうな
>
> 効果があるならきちんとデータで示せよ
> ※ 38: 名無しさん 2020年04月24日 23:05 ID:vHtpa39P0
> ※ 34
>
> ※ 22のリンク先読めよ。
> トヨタは特許公開してアルミテープはホームセンターで調達したものでいいって言ってる。
> この技術でトヨタの利益は何もない。
>
> 1円単位でコスト削減するあのトヨタが
> ラインで無駄なもの採用する理由があるなら言ってみ?
> ※ 36: 名無しさん 2020年04月24日 21:27 ID:c7mz1e4q0
> アルミテープなんか売っても小遣い稼ぎにすらならんだろうに、
> 市販車にまで張ってるというのであればそれなりの効果はあるんだろうな。
> ※ 44: 名無しさん 2020年04月25日 00:30 ID:VaJVUrRY0
> アルミテープは理論上は確かに辻褄が合うからな。
> 体感できるかは別として。
> ※ 46. 名無しさん 2020年04月25日 10:29 ID:apTSAon.0
> アルミテープはトヨタからエビデンスも出てるでしょ。
> トヨタどころか、ベンツとかポルシェも導入してたと思う。
> ※ 48: 4 2020年04月25日 13:19 ID:bvzQmKrD0 ★
> ※ 11.
>
> 効果があるという話は山のように読んだから知ってるが、
> 具体的な数字は寡聞にして見たことが無い。
>
> ソースがあるならURLよろしく
> ※ 50. 名無しさん 2020年04月25日 19:52 ID:u4u7.eHa0
> ※ 48
>
> とりあえずトヨタの特許関連の文書読めや。
> トヨタ公式の動画もあるぞ。 今も公開してるか知らんが。
> それでも信じられんと言うなら仕方が無いがね。
> 「 だってネットにそう書いてある!」 の逆を行ってるぞ君。
> ※ 51: 4,48 2020年04月25日 21:58 ID:GZTTEbef0 ★
> ※ 50
>
> 当然、読んだ上で言っとるよ。
> あんな荒唐無稽なSFが科学的根拠(エビデンス)だと思うなら、
> “科学的根拠(エビデンス)”の定義から学び直すべきだ。
>
> SEVは信じないのに、与太のアルミテープを信じるってのは、
> 『権威主義』 に陥ってるコトを自覚するべきだ。
>
> 実車に採用することで最大限のプラセボ効果を得ているんだということ、
> そして、与太の目的は話題作りであること、
> そして、効果を風洞実験の数値で示せない現実
> ...これらの事実をちゃんと認識すべきです。
>
> 与太が言うから真実なのではない。
> 科学的根拠(エビデンス)があって、実証実験(風洞試験)で証明されて
> 始めて真実足り得るのだ。
( ★ が私、圭坊の書き込みです。)
世のバカ共は、権威主義者が多数派でウンザリする。
“ES-27” の時にも触れましたが、特許は発案内容を横取りされないように設定登録するだけのモノ
であって、出願された内容に対して科学的な検討を行うコトも実証実験を行うコトもありません ( とはい
え、さすがに、永久運動機関みたいな、端から嘘だと判って居る物が登録される事はありませんが )。
ただ、単に “これこれ、こういう発案がありました ” というだけの意味しかないのが“特許”です。
「 銭単位でコストダウンするあのトヨタがわざわざラインで採用するんだから 」
ってバカの極みだ。
このオカルトチューン騒動でどれだけの宣伝効果が得られたと思ってるんだよ。
知能の低い読者を抱えた自動車雑誌がこぞって自社の社用車やライターの私物自動車で実験をや
って紙面を賑わせ、( このページだってそうなんだけど ) ネットで取り上げられて ( 私を含む極一部の
サイトを除いて ) 賞讃の嵐を巻き起こしている。
こんなのお金を払って提灯記事を書かせるのとは桁違いの宣伝効果だ。 カネに換算したら、軽く数
億円に匹敵するだろう。 それだけの効果が、材料費と作業工数を合わせても一台当たり僅か数円で
発生するんだから、俺が章男だったら笑いが止まらないね。 いや、章男自身、笑いが止まらんだろ。
ト ヨ タ は ア ル ミ テ ー プ の 効 果 に 関 し て 、 風 洞 実 験 の 結 果 を 公 表 し な い 。
↑これだけで十分だろうに。
どこをどう解釈すれば信用できるようになるのか? さっぱりワカリマセンw
ちなみにトヨタは、アルミテープ以前にも、トヨタのチューニング部門でもある“TRD”が、あの“SEV”と
コラボしたと云う黒歴史をお持ちなので、そもそも丸っと頭から信用して良い会社じゃ無いのにねぇ。
2020年02月21日23:47 ゆめ痛
トヨタ 「 体調と車をチューンするブレスレット26000円。
コーナリングが良くなるワックス3980円 」
http://blog.livedoor.jp/yu_ps13/archives/51586691.html
ヒトのサガではあるんだけどさ、自分の信じたい新理論を無検証で信じちゃうのは止めようよ。
■ 資料 ■
1. (WO2015064195) VEHICLE, AND METHOD OF MANUFACTURING SAME
https://patentscope2.wipo.int/search/ja/detail.jsf?docId=WO2015064195&recNum=1&
maxRec=&office=&prevFilter=&sortOption=&queryString=&tab=FullText
2016年09月17日 みんカラ
アルミテープ記事について
http://minkara.carview.co.jp/smart/userid/204149/blog/38557588/
さて、ここまではトヨタの豊田章男社長が吹いた法螺話。 これが怪しげなオカルトグッズを発売して
いるショップの手に掛かるとこうなってしまう。
amazon より、
・ レプトンパワーインテーク 従来のエアークリーナーがさらに進化しました! ( 魚拓 )
・ レプトンパワーブースター 車 パワーアップ!トルクアップ!車 燃費向上 グッズ 車 静電気除去 (
魚拓 )
・ 激カンタム・パワーブレードV ( 魚拓 )
・ HORITAKA (ホリタカ)省エネ&ハイパワーユニット REMOVE / リモーブ HT-R001 軽自動車 燃費
( 魚拓 )
…… 腰を抜かすほどビックリした人もいらっしゃるのではないだろうか。 なんと 「 樹脂パーツに溜ま
った静電気が空気抵抗を増やしている 」 というトヨタの豊田章男社長が吹いた法螺話がいつの間にや
ら 「 ボディやエンジンなどの金属パーツに溜まった静電気が空気抵抗を増やしている 」 という話に摩
り替わっています。
そりゃあ、確かに金属パーツに静電気が溜まるというシチュエーションは無いわけではありません。
でもそれは、航空機のようにGNDから離された場所にある金属パーツに限られます。
2016年08月02日 夢老い人の呟き
激安空力チューニング
http://ameblo.jp/boumu/entry-12186212215.html
> 実は静電気は高速で飛ぶ航空機にとっても大敵。
> 機体が帯電すると被雷しやすくなり、また放電により通信機器や電子機器にノイズが入る。
> そのためにスタティック・ディスチャージャーという静電気を逃がすパーツを付けている。
http://stat.ameba.jp/user_images/20160801/13/boumu/e8/db/p/o0467033013712151159.
png?caw=800
↑
└ これが正に金属に静電気が溜まる例であり、地上に在るクルマに当て嵌めることは出来ません。
地に足が着いているクルマに静電気なんか溜まりません。 なぜならカーボンという優良な通電性を
持つ物質が大量に練り込まれたタイヤは、金属ほどではありませんが通電しますし、土の上に蓋い被
さっているアスファルトは、高い電気抵抗を持つものの電気を通すか通さないかで問えば通します。
だから、クルマのボディに生じた静電気もエンジンに生じた静電気もその場に留まることは出来ませ
ん。 直ちに地面へ抜けて消えてなくなります。
ですから、航空機に溜まった静電気も、着陸してカーボンを含んだタイヤが滑走路に着けば、直ちに
地面へ逃げて消えます。 だから、搭乗者が降りる際にボディに触れても感電しませんし、整備工場で
整備士が航空機のボディに素手で触れても何も起こりません。
ちなみに良くある誤解なのですが、空気の乾燥した晴れた冬の日に、クルマから降りようとして指先
にバチッ!と火花が飛んで痛い想いをすることがありますが、あれはクルマのボディやドアが帯電して
いるのではありません。 帯電しているのは人体で、座席と衣服が擦れるなどして生じた静電気が人体
に蓄えられていて、GNDに繋がっているクルマのボディやドアに触れようとした際に火花が飛ぶので
す。 あの現象は、クルマのボディなどの金属パーツに静電気が溜まれないコトの証左でもあります。
・
・
・
閑話休題。 トヨタの豊田章男社長が吹いた法螺話に戻ります。
トヨタの豊田章男社長が吹いた 「 樹脂パーツに溜まった静電気が空気抵抗を増やしている 」 は、自
社が持つ風洞実験室を使って、アルミテープの装着前と装着後でCD値を測定して効果を実証して見
せない以上、法螺話で確定なのですが、それはそれとして、そもそも樹脂パーツが静電気を帯びてい
た場合に、クルマの走行抵抗として有意に差が生じる程に抵抗値は増えるのでしょうか?
常識的に考えて増える道理がありません。 もの凄く簡単な話で、扇風機の羽根を思い浮かべて頂き
たい。 脳裏に浮かぶ扇風機のほとんどすべてが樹脂製の羽根を採用していたハズ。 例外は工場で
使用する巨大な扇風機だが、アレの場合は樹脂製の羽根だと小石などを巻き込んだ際に羽根が激しく
損傷する恐れがあるから丈夫な鉄を採用しているだけです。 もし、トヨタの豊田章男社長の話が事実
で、空気との摩擦で静電気が生じて ( クルマの燃費や加速性能に影響するほどに ) 空気抵抗が増え
るのであれば、販売される扇風機の羽根は全て通電性に優れた金属製またはドライカーボンになって
いるハズです。 そうでなければ、扇風機の電気代が大きく左右されるのですから当然です。
そうなんです。 家庭の扇風機の羽根が樹脂製である以上、空気との摩擦で静電気が生じて ( クル
マの燃費や加速性能に影響するほどに ) 空気抵抗が増えるなんてことが起こり得ないことは明白で
す。 扇風機を造っている家電メーカーの開発部門は阿呆と蒙昧と間抜けの集まりではありません。
この程度のことは、権威主義に堕ちなければ中学生でも判る理屈です。 まずは、権威主義という”
色眼鏡”を捨てましょう。 クルマヲタクを名乗って良いのはその後です。
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