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当ページの記述は、すべて [ 製品が無効であることの証明 ] ではありません。
当該商品のwebサイトや広告,パッケージに書かれた「何故●●の装着によってパワーアップするの
か?」という理論が科学的に間違っているという点をのみ問い質すものです。
したがって、製作者ですら説明できない不思議な現象によって、自動車メーカーの実験では全く現れ
なかった物凄い超絶効果が、実走行に於いて発生し得る可能性は、決してゼロではありません。
つまり、販売元のwebサイトや広告,パッケージに書かれている内容が非科学的であるという点のみ
を晒しているだけであって、(この文章は)商品そのものの有効性までをも否定しているわけではありま
せん。
想像も及ばない極めて特殊なシチュエーションで、販売元が監修・立ち会う実走行実験であれば、ノ
ーマルの何十パーセントもの燃費の伸びを計測したり、ハイチューン並みの高トルク・高馬力を計測し
たりすることは、決して奇跡でも何でもなく、十分に有り得るものとして本稿を綴っています。
その点をお含み頂いた上で、ご閲覧くださいますようお願い申し上げます。
【問】マイ9■バースターってどうよ。
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【答】気象現象としてのマイクロバーストは、雷雲に因って氷点下に急速冷却された冷気が空気の薄い
高空から自由落下することによって加速する現象。 だから、マイクロバーストの理屈で排気ガスを加
速したいのであれば、
(1)エンジンを雷雲の高さに置く。
(2)排気管を鉛直に地表へ向ける。
(3)排気ガスを氷点下へ急速冷却する。
…ここまでやらないと、気象現象のマイクロバースト(ダウンバースト)の理屈をクルマへ応用すること
ができません。 この商品ってそういう装置? 違いますよね。
メーカーのホームページに書かれている作動原理が【J▼●Sの原理】と全く同じなので、理屈自体が
破綻しています。
…なのですが、このような排気管に取り付けるグッズが全く無効果かどうか?という話であれば、実
は有効なんです。
このマイ9■バースターの宣伝文句は実に奥ゆかしくて、「パワーアップはしない(それどころか、高回
転域では排気抵抗になってパワーダウンすると明言!)」、「超絶テクを以って叩き出す省燃費値は更
新できない」と革命的改善であることを予め否定した上で、「低〜中速トルクの向上」のみを謳い文句に
しています。
そして、実際に【J▼●S】や【マイ9■バースター】などを装着すれば、この謳い文句通りに、高回転
域ではパワーダウンするものの、低〜中回転域では若干のトルクアップが実現することでしょう。
これは、【J▼●S】や【マイ9■バースター】が、サイトに書かれた原理通りに作動するからではありま
せん。
実は、排気管の適切な太さや長さは、エンジン回転数や負荷によって微妙に異なるのです。
これは、排気管効果という現象が絡んでいます。
排気管効果とは、エンジンから排出される排気ガスの脈動が正圧波であるが故に、脈動と共鳴する
排気管の径や長さがエンジンの回転数や負荷に因って決まってしまうのです。
そして、無知なアベレージドライバーがカタログスペックに拘るが故に、生産する量販車の排気管は、
そのクルマが最も良く使う領域に合わせた排気管を採用することが出来ません。
高回転が苦手なディーゼルエンジンですら、カタログスペックの最大出力に合わせた排気管の採用を
余儀なくさせられているのです。 ましてや、火花点火式ガソリンエンジンに於いては言うまでもありま
せん。 もっとも多用する常用域を無視した排気管が採用されています。
ですから、排気管を「もっとも多用する常用域に合わせた太さ&長さ」に交換すれば、もっとも多用す
る常用域でのトルク向上が望めるのです。
そして、面白いことに、高回転&高負荷に合わせた排気管であっても、途中に障害物を設けて排気
を絞ってやると、エンジンの特性が低中回転&低中負荷向けに変化するのです。 もちろん、排気管
を細く&長くした際に比べると特性は明らかに劣りますが、エンジンの特性が低中回転&低中負荷向
けに変化することは事実です。
触媒ストレート&直菅マフラーの低速スカスカ仕様が、触媒をノーマルに戻したり、インナーサイレン
サーを装着するなどした結果、低速トルクが太くなって、街乗りし易くなったという経験をお持ちの走り
屋さんも少なくないでしょう。
【J▼●S】や【マイ9■バースター】は、そのホームぺージ上で語られているような摩訶不思議な超科
学現象に因ってでは無く、単純に排気抵抗が加わることに因る
エンジンの低中回転&低中負荷向けへの変化で、
非モータースポーツユーザーにパワーアップを実感させ、燃費を向上させているのです。
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