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当ページの記述は、すべて [ 製品が無効であることの証明 ] ではありません。
当該商品のwebサイトや広告,パッケージに書かれた「何故●●の装着によってパワーアップするの
か?」という理論が科学的に間違っているという点をのみ問い質すものです。
したがって、製作者ですら説明できない不思議な現象によって、自動車メーカーの実験では全く現れ
なかった物凄い超絶効果が、実走行に於いて発生し得る可能性は、決してゼロではありません。
つまり、販売元のwebサイトや広告,パッケージに書かれている内容が非科学的であるという点のみ
を晒しているだけであって、(この文章は)商品そのものの有効性までをも否定しているわけではありま
せん。
想像も及ばない極めて特殊なシチュエーションで、販売元が監修・立ち会う実走行実験であれば、ノ
ーマルの何十パーセントもの燃費の伸びを計測したり、ハイチューン並みの高トルク・高馬力を計測し
たりすることは、決して奇跡でも何でもなく、十分に有り得るものとして本稿を綴っています。
その点をお含み頂いた上で、ご閲覧くださいますようお願い申し上げます。
【問】ラン7●プなどの燃料改質装置はどうよ?
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【答】 こんなもので本当に燃料が改質でき、しかも効果が半永久的であるならば、燃料メーカーが精
製の段階で採用しています。
・・・僅か55文字で批評が終わってしまうので、今までこのホームページでは扱わなかったのですが、
非常に笑える資料を入手したので紹介させていただきます。
その資料とは、製造元が販売店舗のために書き下ろした営業マニュアルです。
商品の効果に懐疑的な客を言いくるめるための売り文句が並べられているのですが、内燃工学以前
のレベルで大間違いかましている箇所が幾つも散在しています。
ここでは、そのなかでも、鼻から牛乳を噴きそうな爆笑記述を2つ紹介することにします。
〜しょにょ壱〜
営業マニュアル 資料1 (改訂2) 5頁17行目
「従来より少し低い回転数で同一の速度がでるようになります。」
・・・・って、オイ。
同じギアで走っているなら、速度が同じならエンジン回転数は同じだって。
[速度(※注)] = [エンジン回転数] ÷ [変速機のギア比] ÷ [ファイナル比] × [タイヤ直径] × [円周
率]
ですからね。
馬力が100倍になろうが、燃費が100分の1になろうが、同じエンジン回転数で出せる速度は変わりま
せんよ(笑)
※注:この速度は、分速で単位はメートル。 km/h表記に換算するためには、60分を掛け、1000で割らなければなりません。
〜しょにょ弐〜
同11頁16行目
「ラン7●プ内のエネルギー鉱石は非常に重く、ダイヤモンドカットでないとカットできない硬さがありま
す」
と書いてあって、その5行後に
「ラン7●プ使用前に意図的に、本体を捻ったり叩いたりすると、ほんの微量の粉がでます」
と書かれています。
この商品を装着する際には、給油口から燃料タンクへ続く曲がったパイプの中へ押し込むのですか
ら、当然曲げられたり、押し縮められたりする応力が加わります。
そうすると、当然ながら、ほんの微量の粉がでてしまうことになります。
先述の通り、件の鉱石は非常に硬いものらしいので、結果的に燃料タンクへ微量の砂を投入したの
と同じことになってしまいます。
大半はタンク底に沈殿したり、フューエルフィルターで濾し取られてしまうと思いますが、エンジンへ硬
い鉱石の粉が送り込まれてしまう可能性が否定できません。
つまり、エンジン内部に重篤な疵を付ける可能性がある極めてヤヴァイ商品であると判
断できてしまうのです。
これら以外にも、PMの発生原因をクラスターの大きさに求めたり(ディーゼルのPMは吐出された燃
料粒子が大きい時に発生し易いのであり、分子レベルでの差異ではありません)、レギュラーガソリン
とハイオクタンガソリンの違いを完全燃焼度に求めたり(自己着火性の違いです)、ちょっとクラクラす
る内容になっています。
客を丸め込むために書いた提灯文章なのに、辻褄さえ合っていないってのは、情けなさ過ぎますよ。
これじゃ逆に胡散臭さが倍増です(笑)。
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なお、当該製品は2008年02月08日付けで景品表示法違反(優良誤認)にて公正取引委員会より排
除命令を食らいました → http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.february/08020801.html
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