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サスペンション

【荷重移動】荷重移動についてもう少しだけ詳しい話 005
 「ロワアームのアンチダイブ/アンチスカット・ジオメトリ」
 さて、前のページの説明で平衡時に車両前方(もしくは車両後方)から見てロワアームが“ハ”の字に なっているクルマと“逆ハ”になっているクルマをロール抑制の観点から考察しました。

 同じ理屈は、ピッチング方向の動きに関しても適用できます。

 

 走行中のクルマが制動すれば、平衡状態からフロント側へ荷重が移動し、フロントサスペンションの サスペンションスプリングが縮み、リアサスペンションのサスペンションスプリングが伸びます。

 

 走行中のクルマが加速した場合も同様です。

 

 駆動輪が前輪なのか後輪なのか4輪なのかに依って矢印の付く車輪が異なりますが、荷重移動の大 きさは加速Gの大きさに依存し、駆動力の発生する箇所に関係がありません。
 (ただし、生じ得る最大加速Gの大きさは、タイヤの摩擦力に依存しています。)
 したがって、エンジントルクが十分に強大であった場合に、生じ得る最大加速Gは、平衡状態での軸 重配分が同じなら、
 [四輪駆動] > [ 後輪駆動 ] > [ 前輪駆動 ]
 となります。

 

 この動きもロール方向の動きと同様に、サスペンションリンクの設定によってある程度抑える効果が 期待できます。

 

 

 もう面倒臭いので割愛しちゃいますが、
 【ロワアームのアンチロールジオメトリ】と全く同じ理屈で、停止中の車両を側方から眺めてロワアー ムがハの字になっているとアンチノーズダイブ&アンチスカットとして効き、車高短などに因ってロワア ームが逆ハの字になっているとノーズダイブおよびスカットを助長してしまうのです。

 さて、お次はロール剛性と荷重移動の関係、および、FF車のリアサスペンションスプリングを異常に 柔らかくした場合に生じる現象について述べることにします。


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