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内燃工学
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【問】ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れたり、逆にレギュラー仕様のエンジンにハイ
オクガソリンを入れたりしたらどうなるの?
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【答】ハイオク仕様のエンジンもレギュラー仕様のエンジンも、共に2種類あると考えましょう。
まず、ハイオク指定のガソリンエンジン。
A:最近のエンジンのようにノックセンサを装備しているハイオク指定のモノ。
B:ノックセンサの無い昔のエンジンで、元々ハイオク仕様であったモノ、および圧縮比UPなどの改造
でハイオク仕様になったモノ。 および一部の最新のエンジンでハイオク専用のモノ。
次に、レギュラー指定のガソリンエンジン。
C:最近のエンジンのようにノックセンサを装備しているレギュラー指定のモノ。
D:低圧縮な昔のエンジンでレギュラー指定のモノや、バイクのエンジンのように(シリンダ径が小さい
ので)要求オクタン価が小さくレギュラー指定のモノ。 いずれもノックセンサ無し。
ハイオク仕様のエンジンにレギュラーを入れるのでも、AとBは違います。 同様に、レギュラー仕様
のエンジンにハイオクを入れるのでも、CとDは違います。
これらは別々に考証されなくてはなりません。
[ A ] ノックセンサを装備しているハイオク仕様のガソリンエンジンへ、
レギュラーガソリンを入れた場合。
→ ノックセンサが装備されていると、発生したノッキングに対して点火時期を遅らせたり、
燃料を増量したりしてノッキングの発生を抑えるため、
直ちにエンジンが損傷するようなことはありません。
ただし、点火時期を遅らせるとピストンに掛かる有効平均圧力が小さくなって出力が落ちます。
それに伴って燃焼温度が下がるため、CO,HC,NOxの発生量が変化しますので、
三元触媒が上手く稼動できなくなり、排気ガスが汚れてしまいます。
また、火炎伝播に対して燃焼室容積の広がり方が大きくなるため、
燃焼が不完全になりやすく、スラッジなどの原因となる余計な燃焼生成物の発生を
促すことになります。
ノック回避に燃料増量が行われる場合も、排気ガスが汚れ、燃焼生成物が増え、
(当然)燃費が悪化してしまいます。
[ B ] ノックセンサを装備していないハイオク仕様のガソリンエンジンへ、
レギュラーガソリンを入れた場合。
→ ノックセンサが装備されていないと、発生したノッキングに対して何ら対策されませんので、
負荷に対して激しいノッキングを発生させてしまいます。
稼動状況如何に拠っては容易にエンジンが損傷し、熔損したピストンによって
エンジンが焼き付いてしまうこともあります。
また、ノックセンサを装備していても、レギュラーの使用をまったく考慮していない一部の
最新エンジンの場合は、レギュラーの使用に耐えれるまで遅角したり、燃料増量をしない
制御になっていますので、ノックセンサの無いハイオク指定エンジンと同様に、
レギュラーガソリンの使用で重篤なダメージを受ける恐れがあります。
なお、負荷を軽減して要求オクタン価を下げることも出来ますが、その場凌ぎでしかなく、
エンジンが本来持っている能力は引き出せません。
[ C ] ノックセンサを装備しているレギュラー仕様のガソリンエンジンへ、
ハイオクガソリンを入れた場合。
→ 過負荷状態においてノック回避をする仕組みを備えたレギュラー仕様のエンジンは、
レギュラーガソリン使用時に過負荷に対して点火時期を遅らせたり、燃料を増量したりして
ノッキングの発生を抑えます。
このようなエンジンにハイオクガソリンを使用すると、過負荷時に遅らされる点火時期や
増量される燃料が最小限で済まされるので、過負荷時の出力低下を抑え、
かつ燃費の向上が期待できます。
[ D ] ノックセンサを装備していないレギュラー仕様のガソリンエンジンへ、
ハイオクガソリンを入れた場合。
→ ノックセンサが装備されていないと、発生したノッキングに対して何ら対策されませんが、
元々エンジンが低圧縮だったり、シリンダ径が小さくて要求オクタン価が小さいエンジンなどに
おいては、レギュラーガソリン使用時にある程度負荷が掛かっても殆どノッキングが
起こりません。
そのようなエンジンにハイオクガソリンを使用しても、回避されるノッキングが無い以上、
何も変わりません。
高出力にもならなければ、低燃費にもならず、排気ガスも変化しません。
…以上の通り、ハイオク指定にレギュラーを入れるにしても、「(A) 割り切れば代替と見做せる場
合(ただし、燃料の単価DOWNと燃費悪化で殆どチャラ)」と「(B) ちょっちヤヴァイ場合」があり、逆にレギュラ
ー指定にハイオクを入れるにしても、「(C) 若干のパワーアップと燃費向上が見込める場合」と
「(D) 何も変わらず、燃料の単価が高い分単純に損になってしまう場合」があります。
web上では何かと一括りにしてしまう傾向がありますが、これはキチンと分けて考えるべきでしょう。
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